嫁がYouTubeの山田五郎先生の美術講座にハマり、「山田五郎先生の講義を直接聞きたい」と探してたら
NHK名古屋のカルチャー教室で
「ルソーとピロスマニのダメ巨匠対決」
というのを発見。
ピロスマニは知りませんでしたが嫁はルソーファンとのことで受講することにしました。
山田五郎先生はYouTube講座をされてて、そこでもルソーのことを4回にわたって楽しく語られてました。
ずいぶん語られるので受講料4700円払った身としては
「YouTubeで全て語られたお話になったらどうしよう」と心配になってきました。
山田五郎先生のYouTubeのコメント欄に「名古屋で講座聞きます。おんなじ話になると心配です。」
とコメント入れたら、当日そのコメントを気にされてていて、
「ちゃんとYouTubeでは言ってない情報ありますので」
とのことで、とても愛嬌のありほのぼのしました。
ご無礼失礼しました。ありがとうございます。
さて
当日は先にジョージア(グルジア)の画家ピロスマニのことを先に話が始まりました。全く知らない画家さんだったのでかえっておもしろかったです。
絵はルソーと似てて素朴で重厚な雰囲気。
一度はアバンギャルド、アウトローと持ち上げられ人気になりましたが
「下手じゃん」
という嫉妬した文化人やそれに乗った世論ですっかり絵の注文がなくなり貧乏で亡くなった。
とのこと。
対するルソーはマイペースに絵を描いて展覧会に出してたら、ピカソなどの巨匠に持ち上げられ有名になっていったようです。
ルソーやピロスマニの絵は何かほのぼのしています。
何がこう今も人気なのかと考えると
「自分でも描けそうな気がする」
という手の届きそうな感じがするのが良いのかなと思いを巡らしました。
「自分もコツコツ続ければ巨匠になれるかも」
ルソーやピロスマニのようなコツコツ絵を描いてる方は自分の周りにもいます。
ある日、ひょんなきっかけで大作家になる可能性はあるかもしれません。
そんなアメリカンドリームならぬ「ご近所さんドリーム」を掻き立てられるのがいいのかしらんとも思いました。
そもそも自分もルソーやセザンヌのような素朴な絵を描く画家が道を切り開いたからこそ「絵を描く仕事をするぞ」と思えたと思います。
レオナルドダヴィンチやミケランジェロのような超絶リアルな絵しか世になかったら気後れしてたと思います。
ピロスマニの人生で一つ加えておくと
もともといろんなお店の看板やらをあれこれ描いてたそうで商売上手な方のようにも思いました。
国外を超えてフォローしてくれる人数がもっと多ければ餓死もなかったろうにと胸が痛みます。
100年前の画家さんは、貧乏、餓死のようなイメージが強く「画家」という職業におののきを感じますが、なんやかんや今の世の中は交通やネットの発展で世界中にアピールできるようになり、生きやすくなったと思います。
山田五郎先生のNHK絵画講座は東京、大阪名古屋でも形を変えてあれこれ開催されてるようです。
柔らかく知識量の多い話はとても刺激になります。
楽しいお話をありがとうございました!
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