• 安楽雅志

「地形で読む日本(金田章裕著)」を図解してみる

鳥瞰図を描く仕事をしてるひげラク図絵社安楽です。

地図や地形、歴史、都市についての本を機会があったら読んでます。

本屋に行ったら目に入ったので買った本


「地形で読む日本」金田章裕 著

表紙の古風な雰囲気とシンプルなタイトルに興味持って、中身も見ずに買ってしまいました。

実際読んでたら、作者さんの書く文章と自分の感性(読解力)がマッチしないのか何一つ頭に残りません。

なんで理解できないか不思議なのですが、地名や人名が説明もなく語られるからなのか、「誰?」「何?」と問いかけても答えてもらえぬまま、何か置いていかれ迷子になる気分になリます。

せっかく950円(税別)で買ったのに何も理解できないのは悔しいので図解してみることにしました。


【第一章 国土をどのように認識してきたのか】

日本の昔の地図についての紹介をされてます。

大意としては大雑把な地図から年が経つにつれて精密になっていったよと記載してる印象でした。


日本地図の移り変わり

【第二章 宮や都を遷したのはなぜか】

4〜8世紀、難波(大阪)から奈良、京都に、宮、都が遷った流れを記載していました。


古代日本の都(宮)の移り変わり

【第三章 古代・中世の山城と平地の居館】

山の麓にあった太宰府の都の話や平地から山に居城がある例を紹介してました


太宰府と多賀城は山のそばだったりなかったり

太平記に出た赤坂城、千早城の紹介

【第四章 城はなぜ山から平地に移動したのか】

戦乱時期は山城に、平和になったら平地に移って統治に力を注いだという例がいくつか紹介されています


山から平地に居城を移していく例

【第五章 都市はどのように交通と結びついたのか】

いくつかの港まちが紹介され「昔は水運がメインだった」と締めくくられています。


港まちの歴史紹介

270ページ読み図解にして気づいたのですが、知識(情報)はあれこれ披露されてるのですが「なぜか」に対する見解が

「水上運輸だったのだ!」

とその一言で締めくくられたり、情報だけ披露されたら何事もなく次の話題に移ったりするので

「終わりですか!」

とずっこけたりしました。


作者の方は「水上運輸」を研究されてるのか好きなようなので締めくくりに「水上運輸」という言葉がいくつか出てきます。


当時は車もないし馬はあってもあまりメジャーな輸送方法でもないのは知っていたので

「当時は船しかないでしょ」

と思いはしますが、「当時は水上運輸がメインだった」という以上の詳しい見解もないので「え!それ以上ないの?」って気持ちになります。


「地形」とそれにまつわる歴史や生活の面白さを語ってくれるのかなと期待しましたが、確かに山や港の話は出てきます。

ですが「なんでそこに住むことになったのか?」とか、各章にあるような「なんで都を遷してたのか?」とか「なんで山城なのか?」「なんでその港が栄えたのか?」など割と政治的な視点と「水運だから」という一言から述べてる印象で「地形」についての見解があまり感じられないのが残念に思いました。


地形や地図の本って表紙がアンティークで素敵に見えるのでつい盲目的に買ってしまう時がありますが自分に合う本と巡り合うのは意外と大変です。


とはいえ、読みやすい本は読み飛ばしてしまうので、今回のように文章が難解だったから熟読玩味してスケッチに残したのは心に残る良い勉強になったように思います。


ありがとうございました。


「地形で読む日本」金田章裕 著

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