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  • 執筆者の写真安楽雅志

パリのJAPAN EXPOに出展する準備をする


昭和レトロな絵を描く仕事をしている安楽です。

2023年1月末。フランスにお住まいのアーティストTakuma さんさんやフランスでガイドをされてた顔出し看板研究家の堀泰子さんより

「パリで開催されるJAPAN EXPOの出展申し込みが始まったので安楽さんは出展しますか?」

とのご連絡。



JAPAN EXPOとは簡単に言うと「日本文化紹介イベント」

テレビなどで見聞きしてると日本のアニメや漫画を中心にコスプレなどで盛り上がってるイベントのようです。


自分は絵の仕事はしてますが、アニメや漫画はあまり関わりありません。

とは言え、何か神の啓示かなと思い、出展してみようと思いました。


【JAPAN EXPOに出展申し込みを送ってみる】


出展はいくつかコースがあるようです。


1 アマチュアのアーティストとして出展する 600ユーロくらい

2 「プロ」のアーティストとして出展する 1300ユーロくらい

3 企業(もっと大きなブース?)として出展する 2700ユーロくらい


アーティストのTakuma さんからはアマチュアブースの申込書(フランス語と英語)をいただいたので、記載して申し込んだら早々に「却下」の返信。


「アマチュア」の証明をしてください。


とのこと。

具体的には「勤務先の就労証明」の提出が必要とのこと。


自分の場合はフリーランスとして絵を描く仕事しかしていないので「就労証明書」を発行してもらうあてはありません。

知人に頼めば何かできるのかもしれないのですが、アマチュアブースはいくつか制限があります。


その中のひとつ

「12ユーロ以上のものを販売してはいけない」


1ユーロ150円で単純換算すると1800円。

自分が販売する商品の中に2〜3000円のもあるので、ちょっと不便だなとも思いました。


さらにアマチュアの証明の一つにホームページの提出もありました。日本語サイトとは言え、ビジネスサイトになってるので良心がとがめます。


事務局に連絡して「プロ用の申込書をください」と連絡したら

「プロ用のはまだ申し込み開始してないからまた送ります。」との返事。

2月の半ば前くらいにフランス語と英語の申込書が届きました。


フランス語はさっぱりですが、英語はなんとなく想像つくのとGoogle翻訳で手がかりにはなるので特に問題ないかなと自分は思いました。


【プロアーティストとして申し込む】

「プロ」として申し込むのもまた証明が必要です。


・ID(国民番号)をください

・自営業(プロ)としての証明書を出してください。


IDは日本ですとマイナンバーカードもありますが、何か抵抗があったのでパスポートにしたら却下されました。

なぜかは不明です。

マイナンバーカードを出せば良いのかもしれなかったのですが、知らないフランス人?に提出するのに何か心理的な抵抗感があったので、「運転免許証」を提出したら、こちらはOKでした。


自営業の証明ですが、最初、開業届のようなものを出したら却下

結果としては「確定申告書」のコピーを送ったらOKでした。

どっちも日本語しか書いてないですが何か分かる術があるようです。

とは言え、通過して何より。


【振込をする】

3月になると振り込みの案内。

銀行振り込みしか受け付けてないとのことで銀行に。


銀行の手数料もあるので一括で入金したかったですが

「分割(50%)でお願いします」とのこと。

3月に50%の650ユーロ。4月の初旬に650ユーロを支払いました。

自分の場合は手数料でそれぞれ9000円づつ支払い、何か暗い気持ちになりました。


JAPAN EXPOの指定する銀行のこともあれこれ聞かれて所在地の証明などをしないといけなかったので海外への銀行振込はちょっと大変でした。


銀行からは「窓口からでなくオンラインで海外送金の方が手数料安いですよ。」との話でしたが、いざオンライン海外送金をしようとすると、パスワードのやり取りが複雑怪奇で断念しました。


【オプションを申し込む】

ブースの振込が終わると、オプションの申し込みが来ました。

プロ用のブースは3メートル×2メートルとのこと

机ひとつだと寂しいかなと思い追加で机をもう一つ注文しました。


「追加分を銀行振り込みでお願いします」

とのことで、また銀行に行ったら

「100ユーロ以下は海外に銀行振り込みできません」

とのこと。

「クレジットカード払いで頼んでみては」

とのアドバイスでしたので事務局に相談したらあっさり却下。


「銀行口座入金しか受け付けません」とのこと。

ヒーン


あれこれした結果、フランスに住んでる知人の方に代わりに入金してもらいました。

ご面倒かけて申し訳ございません。(涙)

ありがとうございました。

事務局にも代理の方に振り込んでいただいた事情は通じて無事注文できました。


【クレジット決済で販売できるかのトライ】

いろんな方より

「ヨーロッパの人は現金使わないからクレジット決済できるようにしておいた方がいいよ」

とアドバイス受けました。

過去の経験で2020年1月にアメリカで展示会があった際、スクエアというクレジット決済のサービスを使って商品の売買をした経験がありました。


そのノリで「スクエアの機械を使えばフランスでも使えるでしょう」と思ったら


「日本でアカウントを作った場合、海外では使えません。海外で使う場合は使う国であらためてアカウントを取得してください」


正確でないかもしれませんが、海外(使用する国)に銀行口座がないとクレジット決済で商品を売ることができないようです。


偶然ですが、それを知って「困ったな」と思っていたら、ひょんなことでスクエアで働いてる方にお会いしました。社員さんではないかもしれませんが「square 」というシャツを着ていたのでやる気十分な方だと思います。


その方に思わず相談したら

「日本でアカウント作ると他の国では使えないですね。

該当する国にあらためて申請する必要があります。」

とのこと

「海外のアカウント取るの難しいですよ」

とも付け加えられました。


「どうやったら海外でクレジット決済で商品を売ることができるのでしょう?」

と聞きましたが

「うーん」


何か方法はあるのかもしれませんが、行きずりの会話だったのでこれ以上確認できませんでした。


PayPayや楽天、他どこ(忘れた)か聞いてみましたが

「日本でできても海外ではクレジット決済で商品売れません」とのこと


誤解あるといけないので記しますが

クレジット決済で海外で物を購入は何にも問題ないです。

海外ではクレジット購入できます。

海外にも楽天やPayPayはあるようで

「海外でのクレジット払いは楽天で!」

とか大きく宣伝されてます。


海外で日本人が「払う」のは問題ないですが

「現地でカードリーダーを日本から持ち込んで払ってもらう」はできないのようです。


そんなこんなでいろんな方に聞き回ってたら

・PayPalならQRコード決済できるよ

・stripeという会社なら相談乗ってくれるかも


とのこと。


【PayPalの場合】

PayPalは随分前から登録して海外からの入金振り込みごとで使っていたのでアカウントは持っています。

My PayPal

というのに登録して、相手に

割り当てられたURLに相手にアクセスしてもらえば、簡単に支払ってもらうことが可能になります。


その指定のURLをQRコードに変換すればお客様はカメラをかざして読み込み、さらにお客様がPayPalアカウントを持っていればスムーズに入金してもらえることになります。


【stripeの場合】

stripe もクレジット決済の会社のようです。

初めて聞いたので海外で大きく展開してるのでしょうか。

教えてくれた方が

「パリではstripeでガンガン決済されてるよ(ノリノリ)」とのことでしたのでサイトからフォームより問い合わせしました。


問い合わせしたら思いの外返信が早くて驚きました。初動だと2時間後くらい。


どこまで本当か不明ですが「海外でもクレジット決済での販売できますよ」と、他社さんとは何か明らかに違うお返事。


クレジット決済をどれくらいの頻度使ってるか、商品販売の売り上げはいくらかなどメール上で確認されて提示されたのが

「QRコード決済なら対応させていただきます」との回答でした。


日本で日常的にみるカードリーダーの使用はかないませんでした。理由は聞きませんでしたが、多分利用頻度が自分は低いからなのかなと勝手に想像しました。


とは言えQRコードで決済ができるだけでも随分ありがたいです。

PayPalだけだとなんとなく不安だったので一安心。


【PayPalとstripe のQRコード決済の違い】

・PayPalは合計金額で決済してもらえます

・stripeは商品を個別でしかQRコードを作れません


PayPalはアクセスすると合計金額をお客様自身の任意で記載してもらうことになります。

なので複数の商品を購入いただいた場合は合計金額の確認だけで良いので楽だと思います。


一方Stripeは商品ごとにしかQRコード決済は作れません。

例えば

絵はがき 2ユーロ→QRコード

バッグ 20ユーロ→QRコード


と商品ごとにQRコードを作る必要があります。


「複数商品の合計金額」のQRコードが作れないのが残念でしたが個別で購入してもらう分には手っ取り早いのかなと期待しています。


【JAPAN EXPOでのサイトの宣伝】



5月の半ばからはクレジット決済のことばかり気になって、そのことばかり記載してしまいました。


いろんな方に相談してたら「過去にパリのJAPAN EXPOに出展してた人知ってるよ➖」ということで数名の方にお話しうかいました。

聞いてると、舞台でパフォーマンスされてた方、何かの団体の枠で連れて行ってもらえた方、委託販売してもらった方など一口に「出展」といってもいろんな形があるようです。


で、JAPAN EXPOのサイトで自分の出展内容も掲載してもらいました。

作品や文章は自分で用意して指定のフォームにアップして事務局の確認を経てアップされるようです。

英語とフランス語のサイトなのでどこに何があるのかなれないと分かりづらいですがJAPAN EXPOを教えてくれたTakumaさんに教えてもらいながらアップできました。

ありがとうございます。


画像のアップは指定のフォーマットに合わせないと正しく表記されないようです。


【会場と宿泊のこと】

会場と宿泊のことを少し

JAPAN EXPOの会場はパリの空の玄関口、シャルルドゴール空港の次の駅に会場があります。

この空港から行く分には楽だと思いますがパリの郊外。

自分が名古屋に住んでるのでその感覚で言うと、

「名古屋の街中と思ったら港区のポートメッセなごやだった」

関東の方の感覚に無理矢理合わせると

「東京と思ったら幕張メッセだった」

という感じでしょうか。


宿泊するホテルも今回は会場の目の前、駅のそばのホテルにしました。

いろんな方にお聞きした中に

「JAPAN EXPOに行く人々で駅は大渋滞」

とのこと。日々の仕事もあるので今回はなるべく移動のストレスがないようにしました。

5月中旬の段階で会場の駅前のホテルは結構埋まってました。

あれこれホテルを見ても1泊20000〜40000円

ウグッとたじろぎますが情報弱者なので仕方ないです。


結果的には駅前のホテルが出てきたのでそこにしました。

普段は値段も高くないホテルのようですが、JAPAN EXPO開催時は一泊20000円(1ユーロ150円くらい)以上してました。

お知り合いはドミトリーや知人の家など節約する術を持ってるようです。


【今回かかった経費】

飛行機も燃油サーチャージもいれると往復30万円。

お金持ちってわけでないのですが、高い金額ばかり見てたら、だんだんそれが普通なのかと錯覚してきます。

我を忘れないために今回かかった経費を概算で記載すると

出展代 20万円

渡航費 30万円

宿泊費 14万(7泊) ※実際は会期後も数日滞在してますがここはJAPAN EXPOのことだけで

物販制作費 10万

計74万 とは言え多分80万に近い(滞在中の食事など入れてない)


【準備の終わり】

出発直前までクレジット決済でアタフタしてしまいました。

3年ぶりくらいに海外に行くというのもあって、変換プラグがいるなとか、歯ブラシ持っていかないととか、細かなことが全部前日になりました(笑

両替のことも今回現地で手伝ってもらうヨガマスター宮崎先生から「wise」て便利だよ。

と教えてもらいました。

どう便利か体感できてないですがパリで体感できたらいいなと思います。



とパリでのJAPAN EXPOが開催。

パリに行きます。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ JAPAN EXPO in PRISに出展します 昭和風絵はがきやステッカー、カバンを販売 7月13日(木)〜16日(日)9:00~18:30 ブース名:HIGERAKU ブース場所:ホール5A B207 パリにて https://www.japan-expo-paris.com/fr/ 安楽のページ https://www.japan-expo-paris.com/fr/exposants/2023/higeraku_37837.htm ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


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